「バクマン。」実写映画を観に行った感想なのですが、
映画としては、原作の長編ストーリーを、
それなりに良くまとめ上げていると感じました。

感動シーンもそこそこ散りばめられてはいましたが、
ストーリーをかなりカットしていることは間違いなく、
作品自体の厚みが感じられず、
その点においては少し残念に思いました。

しかし・・・

 

▼「バクマン。」映画の評価

実写映画「バクマン。」は映画としての見せ方は
演出はそれなりに上手いのかな~と思いますが、
キャストの演技がリアル感に欠けて、
ハイテンションな勢いで突っ走っていると感じてしまいました。

原作の漫画は単行本で20巻もあるので、
これを2時間の枠の中に収めること自体、
かなり至難の業でもあるので、その点を割り引けば
「★★★☆」(星三つ半)くらいの評価点を付ける事が出来ます。

じゃ、”ダメな映画”かと言ったら、そうではありません!

同じ長期連載漫画で実写化されている「進撃の巨人」の様に
前後編に分割せずに1本にまとめたこと自体は良いのではないかと思いました。

観客の立場からは、”連続ドラマの続き”気になるのと同じ心理で
後編も観たいと思う人も少なからずいるとは思います。

興行側からすれば、「2度おいしい」というところなんでしょうが、
同じ漫画原作の「進撃の巨人」は、後編の観客動員が思いのほか伸びていない様です。

「バクマン。」と同じ原作者の
「デスノート」「デスノート the Last name 」は
前出の「進撃の巨人」の様に前後編にして成功した例と言えるのではないかと思います。

【参考】
「デスノート」の前編は観客動員数223万人、興行収入28億円を記録して、2週連続で国内映画興行ランキング1位。
後編は観客動員数430万人、興行収入52億円を記録し、国内映画興行ランキング4週連続で1位。
興行収入は前後編合わせ80億円を獲得。

 

▼「バクマン。」の世界観

映画「バクマン。」では、
とにかく「集英社編集部」と漫画家「川口たろうのアトリエ」の
この2つのセットが秀逸
です。

良くもここまで作りこんだものかと感心して見入ってしまい、
危うくストーリー進行においてきぼりにされるところでした。

後で、「バクマン。」のパンフレットを購入(税込720円)の写真で見たら、
あざといまでの作り込み感を感じてしまいました。

しかし、映画のシーンとして映し出されると、
漫画好きにはたまらないアイテムの数々が一気にスクリーンから押し寄せてきて
筆者の心はわしづかみにされてしまいました。

ところで、NHKの「Eテレ」で「浦澤直樹の漫勉」(シーズン1)と言う番組を見ていて感じたのですが、「バクマン。」のセットを、
実際の作家さんの仕事場(アトリエ)だと言われたら
すんなりと疑いもせずに「そうなんだ」と思ってしまっていた
と思います。

ここは”みどころ”のひとつとして押さえておいても良いと思います。

それほどに”リアル”なので一見の価値ありです。

蛇足になりますが、漫画好きの方へ。

「浦澤直樹の漫勉」シーズン2が来年3月に放送されます。

筆者は「シーズン0」を見逃してしまったので、どこかで「再放送」または「動画配信」の情報ありませんでしょうか?

 

▼「バクマン。」原作ファンも必見の映画

実写化映画の「バクマン。」は、
原作ファンならずとも、広く”漫画好き”には、
たまらない映画
かもしれないです。

”漫画好き”であっても、
「漫画そのもの」が”生まれる”工程や過程というものを、
それほど知っている人は少ないかもしれないですよね。

もっとも「漫画好き」「漫画愛」から、
自らも「漫画家」の道を目指す人もいるかもしれませんが、
そんな人にも観て貰いたい映画です。

増々、”漫画愛”と”漫画熱”が高まること
間違いなしだと思いますよ。

 

結局のところ、「バクマン。」実写化映画の見方は
人それぞれで良いのだとおもうけれど、
鑑賞したした人はきっと一つや二つ、
感動を胸に刻んでシアターを後にする事が出来ると思います。

そして、気になる「漫画」の続きを読みたくなる・・・

そんな風に思える希少な映画のひとつじゃないでしょうか。