今回も『バクマン。』映画の感想を少々。

現在大ヒット上映中の映画『バクマン。』は、
『DEATH NOTE』の大場つぐみ原作、小畑健漫画による
累計1500万部超えの大ヒットコミック『バクマン。』の
実写映画化だと言ってしまえば身も蓋も無い。

『バクマン。』映画の魅力

]単なる実写化でない魅力に引き込まれる。
「配役が逆だ」とか、「原作に忠実でない」とかの能書きを言う前に
百聞は一見にしかず。

とにかく観てから評価すれば良い。

乱暴に一言で言ってしまえば
2人の高校生(佐藤健と神木隆之介)が漫画家を志し、
「週刊少年ジャンプ」のTOPを目指して奮闘する
青春ドラマなのだが・・・。

 

10月3日に公開され国内ランキング初登場1位を記録した本作は
「週刊少年ジャンプ愛」に溢れている。

興行収入・動員数
10月3日(土)~27日(火)25日間成績
全国324スクリーン
動員1,000,007人
興行収入1,307,058,000円

土日前週比80%以上で推移している。

今後も他作品の公開が続く中での粘り強い興行に
落ちの少ない長期的な上映が見込めそうとの予測。

マンガ愛そしてJUMP愛

この映画から伝わるのは「ジャンプ愛」だ。

ネットでは、

「俺の中のジャンプ愛が再び」
「スタッフみんなジャンプ好きなんだろうな。伝わるよ」
「高校時代の同級生と無性に感想を語り合いたい」
「バクマン映画観たあとにスマホでジャンプ読むと、紙とインクの匂いを嗅ぎながら読みたいなあと思ってしまう」
「全俺が泣いた」
「ジャンプで育って良かった」

と感動の声が寄せられている。

 

まず冒頭シーンからジャンプ世代の心をグッと鷲掴みにしてくれる。

オープニングで過去から現在までの人気漫画の絵を盛り込みながら
「週刊少年ジャンプ」の歴史が紐解かれる。

「ジャンプ」愛読者にとってはたまらないだろう。

エンターテインメント溢れる映像で
「ジャンプの歴史」紹介がされ感極まること請け合い。

マンガ制作の世界がまるごと

さらに「ジャンプ編集部」を完全再現。

マンガ家が『ジャンプ』で連載を持つということはどういうことなのか。

編集者と漫画家たちとのやり取りがリアルに描かれる。

日本で一番の累計部数を誇る漫画雑誌「ジャンプ」の裏側にスポットをあて、
連載までの過程や、生々しい編集会議までも再現している。

 

編集者は漫画家に寄り添いながら彼らの士気を高め、
時には意見しながらもまた同じ方向を向き共に作り上げていく。

最初「読み切り」という形で本誌掲載され好感触を得て、
晴れて連載を勝ち取ったとしても、
毎週締切に追われ「連載」という地獄が待っている作家と編集者。

人気の決め手となる読者アンケートの順位と成り行きによっては
今度は「連載打ち切り」という地獄が・・・。

それでも手を止めることなく、
ひたすら描き続ける彼ら漫画家の努力と根性を
まざまざと見せつけてくれる。

改めて「ジャンプ」で活躍してきた漫画家たちに畏敬の念さえ抱く。

【感涙】エンドロールの職人技

ここで本編を飛ばしてしまうが、
特筆すべきは、エンドロールのスタッフクレジットだ。

エンドロールで仕事場の漫画本棚が映し出されると、
そこには作家名のところにスタッフの名前が書かれている。

タイトルロゴもそっくりである。

スタッフのクレジットを
全て漫画のタイトルにしているという粋な演出は、
その職人すぎる技がネット上でも話題になっている。

 

漫画もいまやデジタル化の波が押し寄せてきている。

しかし主人公が劇中で、
初めて自分たちの漫画が掲載されたジャンプの見本誌を手に取り
「ジャンプの臭いがする・・・」
と嬉しそうにクンクン鼻を摺り寄せるシーンは、
かつてジャンプと共に歩んできた世代にとって、
非常に感慨深いのではないだろうか。

 

まさにジャンプの「友情・努力・勝利」を映像化し、
「ジャンプ愛」にあふれる作品だった。

まだ上映中なので、鑑賞されていない方は是非。

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