デスノートのドラマ化で、あまりにもひどい原作改変は

原作者から訴訟えられないのだろうか?

 

日テレの「デスノート」ドラマ化で、

原作には天才大学生として描かれていた月が

「どこにでもいるような大学生」という設定に改変され、

また、天才少年のニアは、

女性に改編(女優・優希美青)されるなど、

大幅なキャラクター変更がありました。

 

ネット上では、

放送前から原作ファンなどによる反発の声が多数書き込まれ、
一部では炎上寸前になるほどでした。

 

そこで、ここまでの原作改変を原作者は許可したのだろうか?

そして、ここまでの改変には問題がないのだろうか?

 

今回は、そんな素朴な疑問を持ったので、調べてみた事を書いてみたいと思います。

 

▼「デスノート」原作改変は大丈夫?

テレビドラマ「デスノート」は、

人気マンガの「DEATH NOTE」(原作・大場つぐみ、作画・小畑健)

を原作としたドラマ実写版で、

放送は7月5日、日本テレビ系で始まったばかり。

 

そもそも、天才的な頭脳の元主の主人公・夜神月(やがみ らいと)が

名前を書かれた人が死ぬという死神のノートを手にして、

犯罪のない世界つくろうと、次々に犯罪者を殺していく。

それに対し、世界中の難事件を解決し、

全世界の警察を動かせる唯一の存在として「影のトップ」と呼ばれる名探偵・L(える)は、

「犯罪者であろうと人の命を奪う者は殺人者であり、必ず捕まえて自分の手で死刑台に送る」と宣言する。

この2人の天才の息詰まる頭脳戦を描いたサスペンスドラマが

「デスノート」だが、ドラマでは原作を大胆にアレンジした設定が話題となっている。

 

原作漫画では天才的でクールなキャラクターだった夜神月(ライト)=キラが、

ドラマの公式サイトによると、「どこにでもいるような大学生」で、

おまけに「アイドルオタク」に改変されており、

原作とはかなり異なった人物像で描かれている。

 

ツイッター上などでは、この人物設定の変更に対して、

 

「月がドルオタとか有り得ない!」

「平凡な大学生は、致命的!」

「設定の改悪が自分の許容範囲を超えている」

 

など、とまどいや批判的な声も上がっている。

 

確かに、「デスノート」放送初回(第1話)は、

今年の民放ドラマ初回最高視聴率の16.9%を記録したのだが…。

 

▼原作には「翻案権」がある

元の著作物のストーリ性を変えることなく、

具体的な表現を変える二次的著作物の創作権(第27条)の一つ。

著作物に創作性を加えて別の著作物を作成する権利のことで

、原作を脚色化し、映画化やドラマ化やアニメ化したり、要約したりする場合に働く権利です。

 

二次的著作物を制作する場合には、

原作者の同意が必要なのは言うまでもなく、

マンガを原作として、映画化したり、テレビドラマ化するのは

典型的な「翻案権」が働く例です。

 

おそらく、「デスノート」に場合も、

原作者(もしくは代理人としてマンガの出版社)とテレビ局側とで

「原作使用許諾契約」を締結し、

原作者の同意を得ているものと思われます。

 

しかし、原作者の同意有っても、

原作を大胆に改変することが自由に認められた訳では無いらしいです。

 

つまり、完全に自由に改変できるとは限らないということです。

 

何故かと言うと、

著作者は「自分の意に反する改変をされない」為の

「同一性保持権」という権利を持っています。

 

最近の事例でいうと、

歌手の森進一が、勝手に歌詞を追加したことが問題になった

「おふくろさん」騒動も、「同一性保持権」が争われた事件でした。

 

このようなことから、

エンターテインメント業界では、

原作者がもつ「同一性保持権」には慎重になっています。

 

「原作使用許諾契約」を取り付けていても、

「原作者の同一性保持権に配慮」しなくてはならないのです。

 

おそらく今回の日テレのドラマ「デスノート」制作サイドは、

原作者に事前にキャストやストーリーの大枠だけでなく、

脚本もチェックして貰った上で同意を取り付けているのではないかと思います。

 

制作側がきちんと原作者との間で対応して問題がないのであれば、

原作のファンが改変に納得がいかない場合であっても、

ファンには何の権利も無いので、

文句を言ったところでどうにかなるものではなさそうです。

残念(涙

 

▼「デスノート」改変に関しての今回のまとめ

今回の日テレの「デスノート」ドラマ製作陣は、

「ノートに名前書くと相手が死ぬ」という設定だけを残し、

コアな原作ファンの声を無視しても、

デスノートというタイトルの知名度を利用して視聴率を取りに行ったのではないかと、

穿った見方も出来なくはありません。

 

しかし、いくらネット上で文句をいったところで、

ファンには何の権利も無いのですから、

筆者としても、今回のテレビドラマは、

タイトルは原作と同じ「デスノート」ですが、

あくまで原作を使用した「原作とは別の作品」(二次的な著作物)と割り切って、

楽しんで見ようかと思います。